グラス片手に、洋楽で英語を学ぶ仕組みを考えた土曜の夜

土曜日の夜。


グラスにウイスキーを注いで、スピーカーからJamiroquaiの「Virtual Insanity」を流す。


この曲、何百回と聴いてきたけれど、ふと歌詞の意味を一つひとつ追いかけてみたくなった。


「insanity」――狂気。「futile」――無駄な。「virtual」――仮想の。


知っている単語もあれば、なんとなく聴き流していた単語もある。こうやって一つずつ拾い上げていくと、聴き慣れたメロディーの中に、まだ自分が知らない世界が広がっていることに気づく。




好きな曲で英語を覚えるという発想


きっかけは単純だった。


洋楽を聴いていて「この単語、意味なんだっけ」と思うことが増えた。辞書を引けばその場はわかるけれど、翌日にはもう忘れている。


じゃあ、好きな曲に出てくる単語を全部集めて、クイズ形式で覚えたらどうだろう。


曲を聴くたびに「あ、この単語」と思い出せたら、それだけで英語が身近になる気がした。


AIに相談してみる


思いついたはいいけど、本当に形になるのか。


ここで普段使っているClaude(AIアシスタント)に聞いてみた。「こういうの作れる?」と。


返ってきた答えは「十分作れる」。しかもHTML1ファイルで、サーバーなしで動くものが作れるという。


そこから対話が始まった。


「アーティスト別に絞り込めたほうがいいよね」「品詞で分けられたら便利じゃない?」「間違えた単語だけ復習できる機能は?」


こちらが「こうしたい」と言うたびに、AIが構造を整理してくれる。データベースの設計図、クイズの出題ロジック、画面の構成。ぼんやりしたアイディアが、会話のキャッチボールの中で少しずつ具体的な設計図に変わっていく。


この過程そのものが、なんだか面白い。


6つのAIに意見を聞いてみた


一つのAIだけだと視点が偏るかもしれない。


そこで、Claude・Gemini・Grok・Perplexity・ChatGPT・Mistralの6つのAIに同じ質問を投げてみた。「この設計、どう思う?見落としてる機能ある?」と。


結果が面白かった。


全員が「実現可能」と太鼓判を押してくれた上に、それぞれ違う角度からの提案が返ってきた。


- Geminiは「歌詞のフレーズごと登録して、穴埋めクイズにしたら最高」
- Perplexityは「間違えた単語を時間を空けて繰り返す仕組みが記憶定着に効く」
- ChatGPTは「曲のジャンルと単語のジャンルは別物として管理すべき」
- Grokは「同じ曲から連続登録するとき、アーティスト名を毎回入力するのは面倒」


一人で考えていたら気づかなかった視点ばかりだ。


6者の意見を見比べて、共通する部分は「間違いなく必要な機能」、意見が分かれる部分は「好みで選べるオプション」として整理できる。これが一人ブレストとの決定的な違い。


グラスを傾けながら、設計図を眺める


ウイスキーの氷が溶けていく音を聞きながら、出来上がった設計図を眺める。


アーティスト別、曲別、品詞別、ジャンル別の絞り込み。4択クイズ。学習履歴。間違えた単語の復習。発音の読み上げ。データのバックアップ。


最初の一曲は、やっぱりVirtual Insanityにしよう。


あの独特のグルーヴに乗せて、Jay Kayが歌う言葉たち。一つひとつの単語を自分のものにしていく作業は、きっと音楽の楽しみ方そのものを変えてくれる。


Radioheadを追加すれば抽象的な表現が増えるだろうし、Ed Sheeranなら日常会話の語彙が広がる。The Weekndならダークな感情表現が集まるかもしれない。


好きな曲を追加するたびに、自分だけの単語帳が育っていく。


土曜の夜の贅沢


アイディアを思いつく。AIと対話しながら形にしていく。複数のAIに意見を求めて、設計を磨く。


この一連の流れが、全部グラス片手に、自宅のスピーカーから好きな曲を流しながらできてしまう。


誰に急かされるわけでもなく、締め切りがあるわけでもない。


「こんなの作ったら面白いな」から始まって、数時間後には実装に入れる状態の設計図ができている。一人なのに、6人分の知恵を借りながら。


悪くない。


いや、かなり贅沢な土曜日の夜だと思う。

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著者: ふじのすけ
投稿日: 2026-03-28 21:41 JST

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